土佐錦魚専科

とりあえずのポイント 日陰

 以前しわ、ひだ、たるみを予防するには日当たりが重要で、高知の環境へより近づくためにも、可能な限り日当たりの良い環境でと記しましたが、日なた万能のような誤解をした人がいましたので、それではと、日陰をとりあえず取り上げることにしました。
 日陰を日当たりで調整するのでなく、前提として日なたを日陰で調整することが基本になります。
 その場合も高知以南のように強い日差しはより日陰の調整が必要になりますが、高知以北はより日差しを必要とした上での日陰調整となります。

日陰は、

 魚の成長を良くします。
   過ぎると生長を妨げます。

   過ぎるといじけに通じます。

 魚の寿命を長くします。
   過ぎると短くします。

 魚の太りを良くします。
   過ぎると太りを悪くします。

 尾を大きくします。

 尾を柔らかくします。

 尾のひだ、しわ、たるみを作り易くします。

 尾を作ります。
   過ぎると尾の作りを妨げます。

(イトメの場合)餌の保ちを良くします。

 餌の食いを良くします。
   過ぎると悪くします。

 水の出来を左右します。
   過ぎると悪くなります。

 水温上昇を緩和します。
   過ぎると水温上昇を妨げます。

 苔の種類を良くします。
   過ぎると苔の種類を悪くします。

 苔の生長を良くします。
   過ぎると苔に菌が繁殖します。

 肌を滑らかにします。
   過ぎると肌荒れをおこします。

 気泡病(俗称)や焼けをおこりにくくします。
   過ぎると菌を付き易くします。

    過ぎると菌の働きを助けます。

 夏の泳ぎを良くします。
   過ぎると良くなり過ぎます。

 使いようによっては泳ぎを留めることもします。

 文字通り「過ぎたるはおよばざるが如し」のようです。
 日なたはこの反面とも言えますので両方を上手く当用活用し、これに水、苔の効用を加味して、その他温度、餌等の緒条件を折り重ね、自分の飼い方を環境に合わせて確立して行くことになります。

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