土佐錦魚専科

とりあえずのポイント 置き水

 この頃は水道水を薬品やフィルターで直ぐ使えるようにしたり、塩素の少ない地域では温度合わせだけで直ぐ使ってしまう人が増えてきています。
 これは飼う育てるに有利であったり支障ありませんが、土佐錦魚を作る上では「究極に達する門」をくぐらないことと同じになります。
 土佐錦魚が解って来た人程置き水が大きく関与し、その状態が大きく影響して来ます。
 野中進氏は貯め置き二日、一日飼う。
 矢野城桜氏は(こな)れた水と表現して教えて下さり、また書き残されています。

あらい(新い、荒い、粗い)水と
 ねれた(練れた、練った、熟れた、出来た、作った)水の作用を列記してみました。

新い水による食欲増進
     練れた水による食欲調整
(過食による弊害‥
    過大、縮み、肉瘤、過肉、腰高、荒鱗、太顔)

新い水による成長促進
     練れた水による成長調節

新い水による泳ぎ
     練れた水による過泳の抑制

新い水による肌合いの荒さ(鱗)
   練れた水による刺激制御

新い水による硬さ厚さ
     練れた水による硬さ調整

新い水による精気消耗
     練れた水による活力寿命調整

新い水による陽の通り過ぎ
     練れた水による透過調節

新い水による温度変化
     練れた水による急変制御

新い水による微生物育成遅延
     練れた水による育成速度調節

新い水による苔の発育遅延
     練れた水による発育促進調節

土佐錦を育てる、大きくすることが目的なら上段のあらい水で、

土佐錦作りを目標にするなら下段のねれた水が当てはまります。

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