過去ログ 2006/10/20~2006/09/23
水と肥り1 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/10/20(Fri) 07:54 No.222 |
毎年のように秋になっても、大きくなるけど肥らない、 或いは長くなる。 こんな悩みを持っている人、意外と多いかもしれません。 でも、私は悩んだことが一度もありません。 どうしてか。 高知の師と仰げる人たちが教えてくれた通りに、しているだけです。 置き水をすること。 元水で加減すること。 一日ないし二日で換えること。 鉢を洗うこと。 朝、置き水と鉢の水温は同じか、替え水が少し暖かめ。 (苔を活用、餌はイトメ) 基本は教わっても、段階を踏んできました。 初めは一日置きの水替えにしていました。 置き水は一日、 一日目は二日間水を保たせるため、元水を少なめにして、 二日目の朝には底水と糞をとり、その分足し水をしていました。 これもなかなかいい成績を得られました。 一日目には成長、 二日目で作り(秋には肥り)が望めました。 私はガサツな魚が嫌いなために、水が濃いめの傾向のようです。 濃いと二日目が難しく、 鰓下を痩けさせることがしばしばでした。 また、二日目は餌の調節が難しく、 濃い目で多く食わせると肥るが形崩れし易く、 失敗すると被害の度合いが激しく、 |
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昨日の話題 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/10/15(Sun) 07:57 No.221 |
昨日来た会員の第一声、 「濁ってますね」 『そうなんだ、これで、元水二割、夏より濃くなって困ってる』 「苔が少なくなりましたね」 『そうなんだ、すっかり落ちてしまって』 「すくってみるといい水ですね」 今朝は水温11℃。 この冷え込みだと昨日の濁りで良かったかも知れない。 それでも、また元水二割にして、もう少し薄くしようとしている。 一昨日、元水一割で尾に気泡を付けたのが気になっているようだ。 苔が落ちたら浮遊藻が変わったのか、 苔が落ちたら今まで影を潜めていた浮遊藻の勢いが増したのか。 落としてしまった苔が恨めしく感じる。 あらためて苔(付着藻)の力を感じる。 浮遊藻と付着藻のせめぎ合いは、一年を通じて絶え間なく行われている。 夏は浮遊藻が強まる、だから濁り易くなる。これは付着藻が弱いから。 冬は付着藻が弱まる、だから濁り易くなる。これは浮遊藻が強いから。 両方結局同じことを言っている。 夏は浮遊藻が当然強まるから、付着藻の面倒をみましょう。 冬は付着藻が当然弱まるから、付着藻の面倒をよりみましょう。観点は付着藻をシッカリしておけば夏は濁りに悩まなくて済む。 冬は濁らなくても差し支えなく冬籠りが出来る。 これに良いバクテリアが加われば鬼に金棒。
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変わること 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/10/11(Wed) 08:43 No.220 |
晴れの予報が二日前に雨に変わり、 昨日の夜には雨から小雨へ、 今朝は曇りへ、 今は晴れへ、 気温23℃から26℃へ、 結局晴れの予報を変えていなければ当たっていたのに、 人騒がせな。 今日は少し濃いめの水にしてしまったので、昼には出来過ぎが心配されます。 |
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風、強かったけれど 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/10/10(Tue) 12:12 No.219 |
北風吹いて、 朝冷えて、 のち陽射しあって、うららかにしては暑く。 十月に入ると太りはするけど、成長はさほど感じられないのが例年でした。 このところの天候で一回り成長してくれました。 宮地式を採用し、梅雨時の悪天候が重なり、大きくなる要素がない中、天の助けのようです。 宮地式は腹の出も良く、この冷えと暖かさで少し長めと思われた魚が洗練された中手へと。 始めから丸い魚は餌を抑えて、調節に四苦八苦しています。 嬉しい悲鳴と言ったところでしょうか。 納得の行く目先の魚が、ちらほら、 来期も宮地式をしたくなって来るぐらいです。 一番子を何とかしていれば、もっと悲鳴を上げられただろうにと、後悔しきりです。 後悔は毎年のことですが。 明日は雨とか、 水を濃いめに作らなければと、元水を増やしておけば順調に出来てくれています。 こんな天気がいつも続いてくれたら。 関西はこんな天気が例年続いているのでしょうか。 これからが例年本格的腹出し時期なんでしょうか。 |
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四季苔 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/10/09(Mon) 08:16 No.218 |
気が付いているでしょうか? モルタルの鉢では苔は変わらないのでしょうか。 FRPや塩ビでは四季で変わってしまいす。 高知のように暖かいと変わらないのでしょうね。 塩ビの池では茂っていた最高の夏ゴケが、洗う度に落ちています。 夏でも落ちていたのですが、若ゴケが追いかけていました。 夏に真っ黒に見えて力を入れて擦っていた丸鉢も、 そーっと擦ってももうほとんど落ちてしまいました。 横からちょっと違った秋の苔がいつの間にか。 夏ゴケが生えなくなると、冬でも残ってくれる苔が覗き始めました。 夏ゴケは冬ゴケの上に生えていました。 秋ゴケも冬ゴケの上に生えているようです。 暖かいところで冬籠りすると秋も夏ゴケもがんばることが出来ます。 でも、 春になると冬籠りゴケの隙間から緑の苔が生えてきます。 暖かさが連れてきます。 ミジンコが連れてきます。 太陽がちょっと背伸びをするから。 |
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満天の星空を想像させる 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/10/08(Sun) 08:36 No.217 |
清々しい夜明け前、 見上げる空にパラパラと散らばる星、 ぶるっと襟首を北風が撫でる 手にピリッと冷たさが走る 水温12℃ 遠くの音が聞こえる 澄んだ空気 朝の赤い光が反射して目をさす。 魚の動きがゆったりしている 水温差が15℃になるか 今日は高知並みになるか 楽しみな日になるか 秋 |
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粒餌 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/10/01(Sun) 09:24 No.216 |
今は、粒餌の原稿を書いています。 今年は五月の末に糸目で失敗してから、ブラインシュリンプやミジンコを間に使いましたが、後はすべて粒餌に切り替えてしまいました。 毎年糸目では苦しい思いをしてきましたが、それでも糸目に勝る餌はなく、なんとか問題を克服出来たらと懸命に続けてきました。 くじけた痛手は大きく、立ち直りは難しいものでした。 気持ちの回復をもたらしてくれたのは、当歳の飼育方法でした。 今年宮地式を採用したことは、助けの神が偶然を装ったかのように、 (宮地式とは名人と言われた宮地翁が行っていた土佐錦作りです) 粒餌でも与えようによっては、なんとか土佐錦が作れることを教えてくれました。 どの時期に、どの餌を、どのように与えたら良いか、おぼろげながら掴めてきました。来期はしっかりと確かめるつもりでいます。 曲り形にも宮地型の魚を見ている喜びと、死なしてしまった魚への侘びが葛藤していますが、来期への希望が朝の世話を後押ししてくれているようです。 糸目に敵う訳は有りませんが、経験を活かし、技術を駆使して、情熱を以て粒餌での作り方を模索することは、イトメで飼えない方への応援になるかもしれません。 発表できるまでになりましたらここに載せますので、長い目をもってご期待下さい。 |
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不思議な池 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/09/28(Thu) 11:35 No.215 |
大会の案内状を投函して、少しホッとしたところです。 このところの涼しさで、当歳魚の筒が詰まり太身がついてきて楽しくもあります。 一方、様子を見ていた魚達は一尾を残してハネられてしまい、可哀相な季節でもあります。 毎年、 一つは、 二歳、親池の角鉢で、 不思議な程ほとんど濁らない池が出現します。 今年は北西の隅にある親池1つだけでした。 今期は十日程すると濁り始めますが、限界まで置けば半月は保つでしょう。 他の池のように糞が残らず、明くる朝には細かい浮遊する苔のようになっています。 付着藻も大してなく、半分は食べてしまうようで半分はいつも池の肌が見えている状態です。 苔による浄化ではなと容易に結論でき糞が分解されてしまう感じから、おそらくバクテリアの作用ではないかと想像しています。 他の親池への元水として使うと、付着藻は変化させないのですが、濁りは徐々に少なくなって行きます。 現在親池の水替え間隔は六日置きで、魚の状態、世話の間隔とも良好と言えます。 二歳池は四、五日置きに替えています。 その水を二歳池へ入れていないので、二歳池での濁りには不思議さを感じられません。 バクテリアの働きには重要なものがあると感じていますが、どのバクテリアが、どう作用するかを調べ、検証するに至っていません。 その前に付着藻、浮遊藻を調べるところへ至らずして、行き着ける範囲ではないようです。 藻を調べることも覚束ないので無理な領域と感じていますが、意欲を持って藻を調べたいと思い続けながら魚の世話をしていると、少しづつ藻が語りかけてくれるように意欲を失わないでいれば、いつかはバクテリアも語りかけてくれるのではと、虫のよい期待を保ち続けながら今日も世話をしています。 |
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14℃ 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/09/24(Sun) 08:44 No.214 |
今朝の水温14℃ 二時間も手をつけていると、かじかむような少し不自由になる。 魚の動きも緩慢に、食欲は有るが食いの速度は昨日の半分。 20℃近辺は夏近い秋、15℃近辺では冬近い秋になるようだ。 関東では色鮮やかに、当歳の腹が出きる時期に入ったと言える。 腹出しに一時間かけたとして、食いが半分なら二時間かかる。 二時間も無理をすると腹と一緒に鼻瘤も出る。 目幅も広がる。 この頃が一晩難しい時期とも言える。 毎年、私が失敗するのもこの時期が一番多い。 |
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9月研究会より 5 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/09/23(Sat) 08:46 No.213 |
その丸鉢でどんな魚が出来るか解っているので、鉢のせいには出来ません。鉢と環境に合わせて、苔、水替え、餌、魚の形等意図的に世話をすることになります。 結果がハッキリ出るので、苔のせい、餌の与え方とか、水が濃過ぎたと原因がより掴みやすくなります。年々薄皮をはぐように、またある年は劇的に、意図や苦労や失敗が魚に形となって現れてきます。 研究会の明くる朝、魚の世話が終わると、重く鋭い睡魔が襲ってきました。 昨晩は一睡も出来なかった。 会員のために丸鉢を造ろうか、どうしようか。 過去のFRPの鉢造りでは、体に辛い思いをさせました。 その時にはもういやだ、造らないと言っていました。 眠らなくては、と目を閉じながら、 型はこう造ったらいいんじゃないか、と思い浮かべていました。 保温はこうしたら、 外型と内型の接合面は。 いっそこうしたら、 辛い思いをした体は躊躇しているのに、はや思いは造る気を巡らせています。 それには体調を整えなければ。 珍しく目覚まし時計にハッとさせられました。 体が重くて起きられない。 今日は30分遅らせよう。 うとうともできないまま、 目覚ましの水を飲んで、 朝の寝床体操を始め、 さあ、今日も始まるぞ。
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