土佐錦魚専科

志す人の過去ログ

過去ログ 2006/12/31~2006/11/07
良い年を 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/12/31(Sun) 08:37 No.241
 初氷 五ミリ程
昨日の夜は頬を刺すような冷気でした。
スキー場では大雪にほっとしていることでしょう。
いいタイミングで冬籠りをさせることができました。
来春に期待を込めて今期に蓋をしました。
本年はお世話になり、ありがとうございました。
みなさん、良い年に、好い期になりますように。
明日が 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/12/27(Wed) 19:41 No.240
明日が今期最後の魚の活動日になりそうです。
明後日籠り用の世話をして、いよいよ明々後日より冬籠りです。
今回は以前と違った籠り方をさせるつもりでいます。
来春、結果が出た時にお知らせします。

 今年は暮れの感じがなかなかしませんでした。
私の暮れは冬籠りをさせると来るようです。
今まで世話をさせてくれた分、押し迫った暮れはせわしないものになりそうです。
冬籠りは 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/12/24(Sun) 08:22 No.239
 年賀状は元旦に間に合ったようで、投函できました。
外の丸鉢は昨日の暖かさを最後に冬籠りに入りしたが、
中の親は毎朝世話をしています。
クリスマスにはさせようと思っていましたが、
今年はもしかするとその先になるかも知れません。
未だに10度を保ち顔を見ると餌を欲しがります。
 冬至冬中冬始め
いつもの年は冬至を目安に、遅くてもクリスマスには籠らしていましたが、
今年は木枯らしもあまり吹かず、初氷がまだです。
大晦日に籠るのもいつもの年と違った面白さが味わえるかもしれません。


 仕事上がりの風呂は気持ちのいいものだ。
 このところ一年ぶりで仕事をしています。
お寺さんには春に声をかけて頂いたのですが、十一月か十二月にと勝手を言っていました。
 何年か前に不動堂をさせて頂いた時は床に向かう仕事が続き、産卵期の異常と重なって腰と膝にきてしまいました。それに懲りて産卵期は、続いて夏場も、やっぱり秋の終わるまでは仕事をしないことにしました。
 今年はその気で全精力を傾けてとりかかりましたが、あっけなく限界を超えて、早くも二番子の時期には寝込んでしまいました。
「なんで、入院しないの」言われましたが、入院したら錦魚の世話をするために毎日、夜明け前に抜け出す訳にいかないでしょう。第一、本当なら寝返りもうてないのですから、入院したら起き上がれなくなっていたでしょう。脂汗をかこうが這って行こううが、手抜きをしようが、生きていてくれるだけの世話はしなくては。
 今年から会報作りが十一月になって、十一月にしていた年賀状彫りが十二月になって、ほんとは仕事をする時間はないのかも知れません。
 お不動さんの仕事は、会場をお借りしたりお世話になっていることも有りますが、ちょっとの敬虔な気持ちと、こぞうの頃に廊下の床塗りで失敗したり、ガキの時にボールを打ち込んで怒られたり、境内で遊ばせてもらった思い出にちょっとした恩返しの気持ちがあったりして。
 寒くなる頃だけですが、役に立つようなら動ける間させて頂きたいと望んでいます。

 錦魚の会場は境内の石政さんのところですが、今回の仕事は門を入ってぐるっと回って裏庭の方の板壁の塗装です。
 戦後建て直されていますが、平安時代から続く由緒あるお寺さんらしく、大和下見は黒ずんで落ち着いたたたずまいです。
 下見板にも深く刻み込まれた年月が、木目となって浮き出ています。風合いを無くさずに、手をかけたと判らないように手入れしなくてはなりません。もう、次の塗り替えはできないでしょうから気持ちも込めて。
 裏庭に一歩踏み入ると喧噪を忘れる別世界のようです。
庭木は手入れが行き届き、踏むことにたじろぐほどに厚く苔むしています。
 入って直ぐの大きな切り株をキノコが覆い尽くしています。
猿の腰掛けのような硬い小さなキノコは、切り株の生命力を全て受け継いでいるようです。
 奥の直径三尺余りの大きな切り株は、キクラゲのようなプニョプニョしたキノコが覆っていますが、浮き出た根からは若芽が生えて、切り株にとどめた老木は淋しげですがまだ息づくいているようです 
 ヒビの入った庭石には苔が入り込み、いまにも割ろうとしているようです。
 横の石には共色の苔が一面にへばりついています。
 石の色、苔の色、庭木の濃い緑、下見板の黒、もみじの赤。
伝統の築く庭園は、空気を包んで心打つものを宿しているようです。
 紅葉の落ち葉が石の間を流れる小川のように、苔の間に間の紅い水たまりのように。うつろいは雨水をかりて紅葉の川も池も造ってしまうのだろうか。
 何かの気配にふっと振り返ると雨は音もなく降っていました。
大きなひさしは一人を被てくれていました。
 苔やキノコ達が少し立ち上がったようにも。
 庭石が濡れはじめたほどなのに寺院の甍が集めた雫は、
トン、トタン、パタン、タン、緑青の雨樋を叩き始めました。
樋の滴りはくぼみに溜まって、ピタン、ピン、ピチン、と水琴窟のように奏でてくれます。
 サラサラと葉を洗い出すと、やがて、
雨は全ての音を消し、山奥のような静けさを連れて来てくれる。
新宿にほど近いこの地に、平安の世と同じ静けさを。
 雨は紅葉を伴い、川は再び流れ出した。
庭木の間をうねって。
煙る雨に濃い緑の木、間を流れる紅い川、紅白梅図を連想させる。
しばし、、、、
 尾形光琳の紅白梅図は手入れをされた庭での出来ごとではないだろうか。
デザイン的で、自然的でなく、いつの世にも尖鋭的で洗練された図は、自然界が与える限りを超えているのではないだろうか。
 盆栽に大樹を観るように、この紅い流れにも大河を観ることができる。
 師走の雨に、高鳴りと静寂を覚えたことがあっただろうか。
葉の囁きが静まると、小鳥のさえずりが訪れる。
遠くに聞こえたカラスのざわめきが、けたたましく通り過ぎて行く。
冬至前の夕暮れは一どきにやって来ては過ぎ去って行く。
会報ができました 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/12/05(Tue) 09:02 No.238
やっと会報を発送しました。
いつもは三月に出していたのですが、
それは会計報告が12月末か、催促して一月に届いていたせいでした。
出来ることなら12月に出したいとかねがね望んでいましたので、これもやっと叶いました。
写真をカラーにして、造りたいように造らせてもらいました。
全て手作りで慣れない苦労と、材料費だけでも2千円かかりましたので、会員の皆さん大事にして下さい。

 いつもは11月に年賀状彫りをしていましたが、今年はこれからです。
元旦に間にあうか不安ですが、手抜きをしないよう頑張ってみます。
 すると丸鉢の型作りが出来ないことになってしまいます。
無理はできないことが解りしましたのでしかたないです。
普段でも手一杯の予定に入れ込むのですから。
年三回のスキーを二回減らせば造れるかも、
それしかなさそうです。
うっかりと 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/11/21(Tue) 09:00 No.237
 昨日は失礼致しました。
ワイン仲間へ出すメールを出してしまって。
お酒の上と勘弁して下さい。

 昨日は親魚短評を終えて出掛けましたので、
これから二歳へとりかかります。
やっと 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/11/20(Mon) 22:43 No.236

今年のヌーボーは今日になってしまいました。
いつも行くと会うワインの友から今年は具合が悪くて行けないとのメール。
気が付くとワインより友に会う方が楽しみなことが。
今日、急に飲めるようになったから行かないかとの誘い。
三日も伸ばしていた髭を剃り、今年は諦めていた紫色に会いに。
ここのところ会報の編集で椅子に張り付いていたので、
雨上がりの空気は小気味いい。
降り出す小雨はいとわないが久しぶりの外出、足並みがぎこちない。
挨拶をしたことはないが、今日はまずシャンパンで乾杯。
晩秋に選ぶシャンパンはコクのあるタイプ。
山吹色がはじける。
いつもはヌーボー5種ほど並べるが、今日は無理をしないでまず樽から注いでグラスで乾杯。
意外とシッカリしている。
八月までは好天に恵まれたがその後降られて期待が外れたとは、外れたのか。
鮮やかな紫色も縁を離れると濃いめのエンジに、
僅かな樽の香りを味わうより先に渋みに到達。
イチジクをくるんだホワグラは舌に溶けてしまうのに、
紫色が、残ったの種をプチッと噛んだ感触を打ち消してしまう。
この溶けて流れ去りそれでいてイチジクが風味を増すテリーヌは、
コクがあって山吹色の甘みの残るシャルドネで後日お目にかかってみたい。
お店も薦め上手で今年は樹齢で攻めて来た。
30年、50年、85年、
いつもなら順に。
今年は85年に。
いきなりまろやかに。
色はこの方が明るいのに、
フルーティーさが少ないのに、渋みが落ち着いている。
これ、ヌーボーなのっていいたくなる。
刺激的でないから、新鮮みが無いから、
でもシッカリしたボジョレーの香り、
我々大人には似合ってる。
酔ったさ、
残り雨が心地よいほどに。
無沙汰に 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/11/10(Fri) 05:21 No.235
この間から、忘れないうちにと会計報告に着手。
続いて会報の編集にとりかかってしまいました。
 しばらくは疎かになりそうです。

 会報編集は11月中にめどを付けて、
12月に製作。続いて丸鉢の型作りにかかれたらと、
一月から試作、
二月は税の申告、
三月は丸鉢作りに専念できたらと望んでいるのですが?
臆病水温 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/11/08(Wed) 05:48 No.234
 水温計を覗くと11℃か?
気象庁の最低気温と同じ、良かった。
でも今日は手を冷やすと体にこたえるから糞を流すだけにしよう。
1つ目の栓を抜こうと手を入れると、
しびれル。
え。
懐中電灯を持って水温計を見に行く。
5℃刻みの線を勘違い、6℃でした。
すっかり臆して、昨日の風で吹き飛んだ分を足して埃を流し出すだけにしてしまった。
それでも暖かい置き水で1℃上がって7℃になった。
1℃では浮いてしまった1尾が泳げるようにはならなかった。
昨日の餌の量が多かったのだろう。
申し訳ないことをした。
昨日との水温差18℃。
東京では珍しい。
二歳親は明るくなって水を見てからにしようと、暗いうちに下りて来てしまった。
水と肥り 7 投稿者:玉野叔弘 投稿日:2006/11/07(Tue) 07:31 No.233
 今朝は生暖かい空気でしたが、始めて間もなく雨が振り出し風は南なのに冷たく強くなりました。
前線通過中って感じです。
前線が過ぎると冬型になり、明日の朝はさぞ冷えることでしょう。
元水も一割増えました。


水と肥り 7
 まず、起こった事態に対して基本へ戻すことを優先します。
経験を積んでいれば意識しなくても適切な対処法が浮かんで来ます。と同時に原因も察知されますが、原因を探ることは後回しにして差し当たっての対処を進めます。その過程の途中か一通りの対応が済んでから、原因の認識と究明を始めます。
対応は長かった雨の影響を少なくすること。
その結果ざらついた魚を戻すこと。
長くなった魚を戻すこと。
痩せた魚を戻すこと。
全部、青水が消えたことに由来しています。
降り出した明くる日の水替えは基本通りの水替えで元水二分の一。
温度が高くて日が高い夏場ならそれでも青水は消えないのですが、
秋はもう消えかかっていました。
 消えてはいけないと元水を三分の二にすると、雨水の影響が強くなる懸念があります。この際は青水が消えることを覚悟で、雨水の影響を少なくする二分の一にしました。
 これを三分の一にすると魚はより長くなってしまいます。
この日は強く降り止まぬ雨。
我池では丸鉢に雨除けをしないため、はいり放題です。
冷たい雨は入れない方が良いに決まっていますが、私の怠慢です。
その分細かい気配りをするはめになります。
傘をさしての点検では既に真っ更のようです。
底の糞がよく見えます。
魚の雰囲気がいつもと違う、やはりザラツキが始まったようです。

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